INTRODUCING OREGON RED RESERVE SERIES BLACK TEA - オレゴンレッドのご紹介


 オレゴン州セイラムで手摘みで収穫された茶葉

海外渡航に制限がされている中、私達のヘッドティーメーカー(ブレンド責任者) の Ravi Kroesen は、地元のパシフィックノースウェスト(オレゴン州やワシントン州を含む太平洋岸北西部地域)に目を向け、新たな原料を探し求めました。そこには新たなティーの可能性を追求し、新しい収穫方法などに挑む生産者と出会い、また誰しもが予測していなかった素晴らしいティーを発見することに…。

今回SMITH TEAMAKERこのリザーブコレクションの中で満を持して紹介するのが、アメリカ北西部地域で生まれ育った、国産ブラックティー(紅茶)。素晴らしいティーメーカーと共に、私たちのティー部署の者も手摘みで収穫する機会をもらい、より一層特別で意味を持つコレクションとなりました。北アメリカのティーメーカーが伝統的なティー作りのより高いレベルを求め、限界に挑むことは不思議なことではなく、皆さんとそれを共有できることを待ち望んでいました。

 


全てのルールを覆す

オレゴンレッドの茶葉は、ワールドクラスのピノノワール(ワインぶどう)を産出しているオレゴン・ウィラメットバレーにある、植物が青々と茂った農地にあるチャノキから収穫されます。多くのチャノキ品種を育てることにより、ミントアイランドでは独自の特性を持ったティーを生み出しています。彼らのヘッドティーメーカーであるクラシエ・メーケルはこの魅力的なブラックティーを全て手作業で生産しており、それはアジアで生産される最高級のブラックティーにも匹敵します。

 

オレゴン初のティーファーム

アメリカ国内でもファームレベルではほぼ初めての構想であり、オレゴン州では唯一のティーファームであるミントアイランドティーカンパニーは、現在アメリカ国内のティー市場拡大の最先端です。

ミラー家は1980年代にティーを育てるという試みを始め、その際200種のチャノキを繁殖実験として植えました。彼らの小さなチームは、4月から9月の間に数回収穫を行い、収穫する際には一番上の2つの葉と新芽を手作業で摘み取ります。収穫した茶葉は異なる製法により、グリーンティー、ウーロンティー、そしてブラックティーにされます。約40年前に1エーカーの半分(約2023m²)の土地を利用して太平洋岸北西部でティーを育てるという実験を始め、100%オーガニック、手摘みの茶葉、少量生産、オレゴン州で育てられるという特徴を持つ唯一の結果をティーの世界にもたらしました。

オレゴンレッドは、世界的にも評価の高いピノノワール(ワインぶどう)を産出しているオレゴン・ウィラメットバレーにある栄養豊富な有機土壌で約6年かけて育てられた若い茶の木から収穫されます。アメリカやヨーロッパで”ブラックティー”と呼ばれるティーが、中国では「紅茶(レッド)」と認識されることを由来とし、オレゴンレッドと名付けました。


ミントアイランドティーカンパニーのヘッドティーメーカーであるクラシエ・メーケルは、同じくリザーブシリーズのNo.202 ノースウエストアルダーリーフを生産するバラージュ・ヘンガ―から栽培や製造方法について多くのことを学びました。とても情熱的なティーメーカーであるクラシエは今やバラージュの作るティーに匹敵するティーを作っています。ミントアイランドティーカンパニーのティー栽培技法は、日本の緑茶をブラックティーのように製造したり、様々な品種をブレンドしたり、ティーでキュヴェを作ったりと、今までの常識やルールを覆すものでした。日本や中国の従来の知恵では、このような実験は考えられないものです。クラシエはオーガニックのフルーツや野菜を育てる技法である「コンパニオンプランツ(共存作物)」をもティーの栽培に取り入れました。

スミス・ティーメーカーはミントアイランドティーカンパニーと特別なつながりを持ちます。1980年代、ミントアイランドはもともとミントの農地でした。ウィラメットバレーではどのような作物でも育てることが出来るという信念のもと、ロブ・ミラーは運営を行っていました。そこでスティーブン・スミスのポートランドでのスタッシュティーの取り組みを聞き、彼はオレゴンでの植物の栽培についてスティーブンのアドバイスを聞きました。1980年代にミントアイランドティーカンパニーによって植えられた植物のほどんどが今現在も繁茂しています。さらに、スティーブはミントアイランドティーカンパニーがティービジネスを始めることになった農業助成金の申請も手助けしました。もしこの助成金がなかったとしたら、現在のリザーブシリーズのオレゴンレッドは存在しなかったでしょう。

"今まで北アメリカで生産されティーは目新しく、すぐに消えてしまうようなものでした"と私たちのヘッドティーメーカーRavi Kroesenは言います。"ミントアイランドティーカンパニーがあるから、北アメリカのティーも存在することが出来るのです。バラージュやクラシエのようなティーメーカーは常に挑戦し続けています。彼らの職人技や最新技術は近い将来、古くから伝わるアジアのティー栽培の伝統とも張り合うことでしょう。”


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