スティーブン・スミス
伝説のティー職人
生涯を通してアメリカの紅茶文化の再興に尽力した現代の名匠。
生涯を通してアメリカの紅茶文化の再興に尽力した現代の名匠。
創業者スティーブン・スミスは1949年にオレゴン州ポートランド生まれ。子供の頃、学校帰りに通っていた祖母の家で口にした甘いミルクティーが彼のティーメーカーとしての原点です。高校卒業後ベトナム戦争を経て、自然食品に興味を持った彼は世界初のスペシャルティティーカンパニーである「Stash/スタッシュ」を設立しました。
その後新たに「TAZO/タゾ」を世に送り出し、低迷していた紅茶市場を牽引する立役者となった彼の名は世界中に広まり、「ブレンドの魔術師」や「アメリカ紅茶界のマルコポーロ」とまで讃えられるように。「TAZO/タゾ」をスターバックスに売却した後は、家族と一緒に南フランスでの引退生活を楽しみました。
スミス・ティーメーカーの始まり
南仏・アヴィニョンで隠居生活を過ごしていたSteveは地元のパンやチョコレートの職人、調香師らの友人らに囲まれていました。そして彼らのクラフトマンシップに感化され、昔のチームに1本のメールを送ります。「新しいティーのブランドを立ち上げないか?ハンドクラフトによる少量生産で、品質にこだわった茶葉やボタニカルだけを取り寄せ、完全なトランスペアレンシー(透明性)を持って故郷のポートランドでブレンドをするんだ。」
そして僅か1年の引退生活を足早に切り上げ、彼は家に戻ると、アッサム州・ティンスキアの屋台で見つけた大きなアンティークのティースプーンを再び手に取りました。
スティーブはティーの"オートクチュール"を作ることにこだわり、また一般的に紅茶界の親方称号にあたる「Tea Master(ティーマスター)」をあえて名乗らず、一人の職人として「Teamaker(ティーメーカー)」と自ら呼ぶように。このようにして、2009年に「Steven Smith Teamaker/スティーブン・スミス ティーメーカー」が米国ポートランドにて発足しました。
こうして、高品質でクラフトマンシップ溢れるティーを提案するブランドとしてティー業界に新しい息吹をもたらしています。